コネヒトのタレ

コネヒト株式会社のbizブログ。お役立ち情報が読者にとって『秘伝のタレ』になるように。

リアルタイムで3,000人以上が見てくれる instagramライブで大切にしていること

こんにちは、コネヒトでマーケティングを担当している趙(ジョー)です。

私は2005年から、サービスを使ってくれるユーザーを集める集客をメインに仕事をしてきましたが、今所属しているコネヒトに入社してからはSNSチームにも関わることになり、instagramの中にある「ライブ」というものに出会いました。

今日のコネヒトのタレでは、instagramライブを運用しながら学んだ、ユーザーとのコミュニケーションを盛り上げるために工夫しているところを中心に話したいと思います。

instagramのライブとは?

instagramの「ライブ」とは、主にアカウントをフォローしてくれてるユーザーに対して、生放送で動画配信ができる、いわゆるストリーミングサービスです。

instagramライブ_コミュニケーション目的の夜ライブ
<ママリのinstagramライブ[週1回、夜20時スタート]>

ママリライブとは?

ママリのinstagram公式アカウント「mamari_official」で行ってるライブで、大きくお昼の12時〜14時あたりで放送する「昼ライブ」と20時〜21時あたりで放送する「夜ライブ」に分かれています。

  • 昼ライブ:役立つ情報の伝達、体験型ライブ(ヨガ、ベビーマッサージ、絵本の読み聞かせなど)
  • 夜ライブ:リラックスできる時間の提供、リスナーとの会話型ライブ

このように内容、性格、役割が異なる2つのライブですが、今回は私がメインで関わってる「夜ライブ」についてお話しします。

instagramライブ_昼ライブ
<昼ライブはママさん社員が登場するケースが多い>

なんでやるの?

ママリのinstagram公式アカウント「mamari_official」は2019年12月現在36.5万のフォロワーがつくアカウントにまで成長しています。そして、フォローしてくれているユーザーと共感できる投稿をメインに、日々様々なトライをしていますが、ママリとしてもっとできることがあるんじゃないかと思いました。

夜ライブをはじめる前に感じていた課題感がこちらです。

  • 投稿に対してユーザーからコメントやDMもらったり、ストーリーで拡散してくれたりとユーザーからの反応はあるが、コミュニケーションと言えるほどではない
  • 昼間のライブには参加できないママが多い(共働きのママ、専業主婦でも子育てや家事で忙しいなど)
  • ウェブもアプリもテキストメインのメディアであり、それ以外のチャンネルに関する社内知見が少ない
  • SNSを担当する部署の人員は増えない状況で時間とコストがかかる施策は難しい

アプリとウェブで提供できないなにかを提供したい

毎日育児と家事に追われるママたちが必要とするのはなにか?それは育児の情報だったり、家事のノウハウだったり、悩みごとに対する答えや励まし、嬉しかったことや悲しかったことへの共感だったりと様々です。その一つに「ただただぼーっとするだけの時間」があってもいいじゃないかと思いました。

怒涛の一日の最後に、またはまだまだやることはあるけどちょっと一息つきたい時にピッタリのコンテンツを提供したいと思いました。

気軽に見て欲しいからこそ、ゆるい感じではじめる

具体的な計画や台本とかはありません。テーマは「ママのリラックスできる時間をつくりたい」。そのためには、

  • ぼーっと見てられるコンテンツにしたい
  • 一方的な放送ではなく、ユーザーがコメントしやすくしたい
  • 育児は孤独じゃない、仲間がいる感を伝えたい
  • 単発ではなく、継続することで固定のファンを作りたい

など、いくつかの心がけというか注意事項だけを決めて、早速夜ライブをはじめました。

どうやってやるの?

instagram上に様々なライブコンテンツがあって、それぞれの作り方があると思いますが、ママリの夜ライブがどのように作られているのかをお話します。

時間帯の理由

ママリの夜ライブは、20時〜21時半の間で放送できるようにしています。自分の経験からも20時くらいから子供を寝かしづけして、やっとママの自由な時間がはじまるため20時以降に開始しています。

ただ、20時はまだお風呂とか寝かしづけでまだ自分の時間じゃないママも多いため、21時くらいからがベストですが、約40分くらいの放送であまり遅くまでつづくのも良くないと思ってのこの時間帯にしました。

そして、遅い時間で開催されるため、出演者の家族との予定などを考慮し、あえて曜日を決めずに配信しています。不定期ではありますが、なるべく火曜日〜木曜日の間でライブできるように調整しています。なお、できるだけ毎週配信するようにしていますが、それもゆるい決まりであり、現状は平均月に3回くらいの配信となっています。長く続くのが大事だと思ってるので、無理のないスケジュールで進めています。

instagramライブ_事前告知はストーリーズで
<今年最後の夜ライブのテーマは「2019年の赤っ恥 笑い飛ばしスペシャル」>

最小限の人員で

instagramライブの特徴の一つが、一人でスマートフォンさえあれば配信できることです。セッティング・撮影・出演・コメント対応など、やろうと思えば一人でも対応可能ですし、高性能のカメラや編集作業も必要ないので、そこまで高い専門的スキルが求められません。

ママリの夜ライブでは、ジョーキン、おぐりんという愛称で2人で配信しています。大体配信する前日に1時間、当日の本番前に1時間、本番の準備から片付けまで1.5時間くらいのリソースで1回分のライブができます。考え方は会社によって異なると思いますが、100のリソースをかけて100のクオリティーのコンテンツを作るよりかは、30のリソースでも70のクオリティーを担保できる方が効率的だと考えています。その方が、結果として長期的にコンテンツを提供できると考えて、最小限のリソースで運営しています。

最近はゲストを呼んで3人で配信するケースもありますが、それでもメインの2人は固定で参加するようにしています。

instagramライブ_ゲストを呼ぶこともある
<左:ゲスト、真ん中:ジョーキン、右:おぐりん>

ライブ中に気をつけているポイント

多くのママが共感できる話題を選ぶ

一部の人しか共感できないテーマはなるべく選ばないようにしています。自分ではわからない話、参加しにくい話になるとコメントもできないし、見ている時間が苦になると思います。

例えば、過去の失敗談として「ハロウィンでは何をしますか?」という質問をした時、コメントの勢いがなくなり視聴者数が減ったことがあります。ハロウィンはまだまだメジャーなイベントではないため、なんの予定もない、そもそも興味がない人が多かったのだと思います。

台本に頼らない

どんな内容の話をするのかについて、細かい台本は存在しません。台本があると台本通りに進めようとしがちで、むしろ「進行」がコミュニケーションを邪魔をするのではないかと思いました。スムーズな進行より、ユーザーの反応を見ながら、その場の雰囲気で判断したい。

だから、用意するのは、「今日のテーマ」を1つ〜3つくらいメモっておくくらいです。状況に応じて、用意したテーマの話よりもその場のコメントを拾って、そこから話を広げることもあります。

instagramライブ_台本的なものはない
<用意するのは付箋1枚分のメモ>

コメントしやすい雰囲気作り

夜ライブは「見るコンテンツ」ではなく「参加するコンテンツ」を実現したいので、なるべくユーザーがコメントしやすい雰囲気を作り、気軽にコミュニケーションを楽しめるコンテンツにすることを目的としています。

そのために、ライブの冒頭に「今週の気持ちのお天気はどうですか?」という質問を毎回して、「晴れ」「曇り」「雨」「雷」の絵文字一つでコメントできるようにしてます。

誰もが答えられる軽い質問、深く考えなくても参加できる話題にすれば会話に参加するハードルは低くなるはず。ライブでのコメントは、ママリとのコミュニケーションだけではなく、一緒に参加している他のユーザーとの会話にもなります。夜ライブでは気軽に「雑談」感覚でお話できることを意識しています。

instagramライブ_コメントしやすい会話
<お気持ち天気はいつも最初に行うコンテンツ>

自分たちが楽しむこと

夜ライブは、ママがリラックスできて、ママが楽しんでくれないと意味がない。まずは自分たちが楽しむことを心がけています。これまでの経験からも、自分たちが楽しかった会のライブはやはりユーザーの反応もいいですが、少し真面目なテーマで、色々なことを考えながら配信した会はやはり盛り上がりがいまいちで、その分手応えも感じにくかったと思います。

繰り返しになりますが、ママリライブは一方的な放送ではなく、配信者と視聴者が同じ時間を共有しているという一体感を大切にしています。なので、自分がつまらないとその感情がそのままユーザーに伝わると考え、自分たちがとにかく楽しむことを意識しています。

instagramライブ_楽しくライブ
<お風呂でどうリラックスするのかを体で説明している様子>

最後に

「新しいことをやりたい!」から試験的にはじまった夜ライブですが、今は固定のファンもついており、「次回の配信を楽しみにしています!」というお声もいただけるようになりました。

instagramライブ_ファンと一緒に作っていくライブ
<ライブが始まると、待ってました〜の声援!>

もし、子育てに孤独を感じているママがいたら、一人じゃない、私と同じ考えの人がいるんだ感を伝えたい。もし、家事や育児の現実にストレスを感じてるママがいたら、笑って、愚痴でもはいてストレスを発散してほしい。今日も1日頑張ったママがいたら、思いっきり褒めてあげたい。そうやって、多くのママがリラックスして、ライブを見終わったらこう思って欲しい。

「よーし!明日も子育てを楽しもっ!」

ママの一歩を支えるママリとして、ママリの夜ライブはもっと進化させて、ママの大切な時間を共にしたいと考えています。ライバルはテレビだ!