コネヒトのタレ

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ママリはママの声でパパの育児を変える。パパ向けイベント「パパ2.0」を始めた理由。

こんにちは!

ママリで編集長をしている湯浅です。ママリのコンテンツ全般を見ています。

また、ママリに集まるママの声をベースに社会を変えようという企画「変えよう、ママリと」も兼務しています。詳細は下記をご覧ください。

forbesjapan.com


今回の投稿は、ちょっとエモいやつです…(もしくはエモいと勝手に思っているやつです)。

この投稿をご覧いただいているみなさんが明日活かせるノウハウの共有というよりは、ママリがパパ向けイベントを企画した理由と、その裏にある課題感、そして課題の向こう側に描く未来について書いてみました。

ママリがパパ向けワークショップを始めた理由

ママリというプレママ・ママ向けサービスを展開しているコネヒトは、2019年7月、「パパ2.0」というパパ向けワークショップを初めて実施しました(次回は9月25日開催予定です)。

サービスをローンチして5年、1年間に出産を体験するママの3人に1人が使ってくださっている日本最大級規模のアプリに成長しました。主軸は、プレママ・ママたちが日々の生活に役立てることができる情報提供と、日々の悩みにユーザー同士が寄り添えるコミュニティアプリの提供です。

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ママリ利用者の推移

ユーザーが増え続ける中で見えてきたのは、ママを支えるだけでは解決できない課題がたくさんあり、それらに日々向き合うママたちの不安や悩みが投稿され続けているということでした。

昨日投稿されたあるママの悩みは、今日別のママが投稿しているのです。

そこで考えたのは、「ママのまわりの意識を変えることが必要」だという事実でした。

ママの生活に対する理解度が深まれば、人の意識は変わり、ママやパパの職場環境、自治体や国の制度も変わるはず。そんな思いで、まずはママに最も近い存在であるパパに着目しました。

ママリのデータでパパの効果を最大化する

日々仕事に励むパパは、ママと比較すると子供と過ごす時間は圧倒的に少ないのではないでしょうか。しかし、パパが子供と過ごす時間はそんなに簡単に増やすことはできません。仕事の都合もあるでしょうし、仕事上のお付き合いもあるかもしれません。

「パパ2.0」では、パパが子供と接することができる時間は、ママより少ないという前提のもと、パパが子供と向き合う限られた時間の効果的な使い方をママリのユーザーデータから紐解いていき、頑張るパパのサポートをすることを目的にしました。

「パパ2.0:子供との習慣をハックしよう」が促したこと

第一弾として7月に行ったワークショップ「パパ2.0:子供との習慣をハックしよう」では、ママとパパの子供との習慣の違いをテーマにしました。

ワークショップの内容をマンガにしてみたので、ご覧ください!

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ママリのユーザーデータを踏まえた発見

ワークショップの中で出てきたパパが意識している子供との習慣を抜粋すると、「朝食作り」「お着替え」「登園」「お風呂」など。

一方、ママが意識している子供との習慣は、「朝食作りの際の食材は無農薬」「お着替えするときのシャツ選びは子供の意見を尊重する」「お風呂の後の保湿にこだわる」などで、「パパの育児タスクとして習慣化されているもの」ではなく、「育児タスクを行う上で拘っている習慣」でした。
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「習慣」の認識の違いは、もちろん悪いことではありません。ただ、その違いに気づくことで、パパが頑張るところ、ママに任せるところ、2人で徹底するところが明らかになっていきました。子育てに対する自分のアクションが整理できたら、育児に関わるパパの貢献度は上がるのではないでしょうか。

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ワークショップに参加したパパたちの中には、認識の違いを理解し、自分に実践できる部分を日々の習慣に取り入れてくださっている方がおります。
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ママリのデータを活用し、ママの生活に対する理解度を深めることができれば、頑張るパパをサポートすることができるというステキな事例だと思っています。

「パパ2.0:育休をハックしよう」が促したいこと

第二弾のワークショップでは「パパの育休」をテーマに、9月25日に開催する予定です。

男性の育休取得は、環境相に抜擢された小泉進次郎衆院議員が育休を検討しているという報道もあり、今まさにホットトピックです。パパの育休の義務化という文脈もあり、社会全体がパパの育休取得率増加に取り組むとい意思があるのだなと日々感じています。

パパの育休取得をテーマにした理由

それらの報道を踏まえ、パパの育休に関する課題は大きく2つだと考えています。ひとつめは、日本におけるパパの育休取得率の圧倒的な低さ。その課題感は政府も同じで、2020年の目標13%達成に向け頑張っています(2018年は6.16%と伸び悩んでいますが…)。

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厚生労働省 育児休業取得率の推移

ふたつめ(ママリとしてはこれが大事…)は、パパの育休をどう家族で活用するかという課題です。パパの育休は、取得することが目的ではなく、育児の最初の1年の大変さと赤ちゃんに対する責任を夫婦で背負うことだと思うんです。育休は、上手に使えば家族のためになるものですが、すべてのママがパパの育休取得にポジティブなわけではありません。

ママリでも、下記のような不安や悩みが投稿されています。

育休前は「休みに入ったらがんばる!」と言ってた割に毎日お昼近くまで寝て、ときにはお昼寝もして、夜眠くないからってまたテレビ見て夜更かししたり、子ども泣いててもスマホやテレビの画面見ながら声掛けてるだけだったり … 育休中でおうちに旦那はいるのに、なんだかひとりでバタバタしていてそれが嫌。

まもなく旦那が育休に入ります。育児負担が減るのは期待してるのですが、家事負担が増えてしまう気がしてしまい、結局身体的にきついのに変わりないのではないだろうか…

「パパ2.0:育休をハックしよう」は、このふたつめの課題に対し、パパが家族のために効果を発揮する育休のとりかたについて参加者と考える2つのワークを行います。

  • ワーク1:育休の取得タイミングを考える
  • ワーク2:育休中の自分の役割を考える

ママリが参加者に提供するのは、ユーザーが投稿したママたちの産後1年間の不安や悩みとその変動、生後12ヶ月までの赤ちゃんの成長、そして産後1年間の家族のタスクです。

それらを見た参加のパパたちには、どのタイミングで育休をとりたいか、そしてなぜそのタイミングにとりたいのかを考えていただきます。その上で育休中にパパが実践したいことを、パパ同士で共有していただきながら、最終的には、育休に対するパパの考えをもとに、ママと話してもらえるきっかけを作りたいと思っています。

参加していただくみなさまには、ママや赤ちゃんの情報をママリのデータをもとに提供し、自身の育休の効果的な活用方法をさぐっていただければと考えています。

ママリはママの声でパパの育児を変える

妊娠、出産、子育ては、夫婦が同じ責任感で向き合うべきもの。ただ、妊娠、出産、授乳など赤ちゃんとの接点が必須であるママと比較すると、パパはより能動的に育児に関わっていく必要があります。その一方で、ママにしかできない育児は多く、パパがどのように関わると、子供にとって、ママにとって、家族にとって効果的なのかと悩むパパは多いでしょう。

「パパ2.0」は、ママリのユーザーの投稿データを活用し、パパが育児に向き合える時間をより効果的に使えるようサポートしていきたく考えています。

これからお子さんを考えてる方、出産を控えてる方、育休にご興味ある方など、ぜひ下記からイベントにお申し込みください。

connehito.connpass.com